子どもと親の野外等での様々な体験活動を創る、島根県益田市のボランティアグループです。
「人手がいる!」と聞いて、三人の子どもを連れて真砂に稲刈りに行きました。春に田植えをして以来です。久しぶりの真砂の田んぼは、すっぽりと絵はがきにはいってしまいそうな、棚田をとりまく山々の風景でした。何度も来たことがあるわけでもないのになつかしいと思うのは、日本人だからかなあ。田園風景は、古きよき日本の象徴?田んぼがどんどんなくなっていくと、日本人が大切にしてきた心まで失われそうでこわいです。
我が家の三人の子どもたち。
はじめての稲刈りです。「のこぎり鎌」という鎌で、稲を手で束ねて刈っていきます。次女が黙々と作業する姿に、ちょっと感動。成長したんですね。と、長男は先からくしゃみの連続。「どうしたん、風邪ひいたん?」我が家の面々が顔を見合わせました。
「アレルギー・・・」「そうそう、稲花粉アレルギーだった~!」
どひゃー、参加者のみなさん。お騒がせしました。稲花粉アレルギーの長男を、稲刈りに連れて来てしまいました。かくして、長男は真砂の山々を駆け回って、時間をつぶすこととなってしまいました。
それから、小一時間もたったでしょうか。
そろそろ疲れて、手が休みがちになった子どもたちです。そこで登場コンバイン!
アッという間に刈ってしまうんですね。農作業の大変さを感じ始めていた私には、すごい
救世主でした。子どもたちも次から次へと、「乗りた~い」と大騒ぎ。
田んぼの稲が、見事に刈り取られてしまいました。
刈った稲はわらでひとくくりにします。「わらはどんなに引っ張っても切れんぞ」の声に
びっくりです。自然のつくってくれたものは、すばらしい力を持っています。
「この稲を外に置いてたらすずめがくるぞ~。そのすずめをつかまえて食ってみろ」
今度は違う意味でびっくりです。でも、こんな変なことをいうおじさんも世の中には必要ですよね、きっと。
グーグーお腹が鳴り出しました。「まだかな、おにぎり」お昼にはおにぎりが食べさせてもらえると聞いて、やって来ました。随分と力仕事をしたので、目の前におにぎりとお漬物が浮かんで見えます。
「よおし、今から炊こう」「えー今から炊くの。どこで?」「ここで」
じゃ~ん!お釜が出てきました。木切れに薪。これからホントに炊くんですね~。
さすが、ネイチャーキッズ。こんな大自然の中で炊飯器でスイッチポンは邪道です。
「はじめチョロチョロ、なかパッパ、赤子が泣いてもふた取るな」そんな言葉を唱えながら待ってしばらくすると、お釜から蒸気があがり、お米のいいにおいがしてきました。
蒸しあがったら、さあおにぎりだ~!
残念ながらお漬物はなく、白おにぎりとゆかりでしたが、でもでも、おいしかったこと。
一生懸命みんなで汗をながして働いたから、おいしいんですね。
稲刈りのあと、お米ができるまでの大変さを感じるから、おいしいんですね。
「米」という字を分解すると、八、十、八となります。これは、お米が食べられるようにあるまで88もの作業が必要だということだそうです。日本は長い間、稲を作り続けてきたのですが、このたくさんの作業を家族や村の集落の結束力でこなしてきたわけです。それが日本人の精神的土壌だと言われていますが、今日の稲刈りでその片鱗を少しかじったような気がしました。
こんなに家族で、汗を流して労働することってあるかなあ。
小さい子どもから大人まで、みんなで協力して作業する場があるかなあ。
そんなことを思って、おにぎりを食べました。
ついでですが、私は田んぼがもつ生命がすきです。
田んぼにはられた水・・・夏の暑さをやわらげ、その水音は耳にも涼しげです。
稲穂の青さ・・・初夏、その青さと風にゆれる葉のざわめきがたまりません。
かえるやとんぼ・・・田んぼは昆虫などの生き物の宝庫です。
田んぼの生命は、守っていかなければならない日本人の宝物だと思っています。
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