子どもと親の野外等での様々な体験活動を創る、島根県益田市のボランティアグループです。
| 「スローフード・スローライフな真砂づくり」の一年 |
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| 島根県益田市の山里・真砂地区で農業・食育体験を通じて感じたことを、報告します。 | ||||
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■土砂降りなのに稲刈りなんて! 9月16日土曜日、ものすごい雨で目が覚める。最近の天気予報ははずれない。全天候型が活動指針のネイチャーキッズ。しかし、この雨では・・・。しかも子どもたちは翌日、市内のほとんどの小学校で運動会が開催されるのだ。一般的には前日の時点で、中止の決定をしてもおかしくないのだが、・・・結局やってみよう、ということになった。驚いたのは、子どもたち、みんな元気にやってきた。しかもわざわざ県の東部地区からやってこられた強者もいる。俄然、地元のおじさんたちも元気が出た。 ■これは田植えではない。 田に入るとき、仰天した。まるで田んぼの状態は田植えのときのそれなのだ。しかし、最初の一歩を踏み出せば、あとは・・・「やるしかない」という気持ちになった。もちろんコンバインやバインダーなんて使わない(というか、使えないでしょ、こりゃ!)手でカマを持って刈るのだ。今回は全部の作業を子どもたちがやるのだ。子どもたちは、最初はあきらかに「やりたくない」モードだった。刈った稲をそのままにし、束ねない子どもがいて、おもわず叱責した。しかし、気持ちは伝わったようだ。観念して、作業に没頭していった。ときおり、はげしい雨がカッパの背中をたたいた。小屋から出たアイガモが稲の中から叫ぶ声が聞こえた。みんなであのカモを捕まえるために、稲を刈ろうと声を掛け合った。いくぶん、作業する手は早くなった。 ■すぶ濡れでハゼかけ 昼頃には、アイガモで育てたエリアの部分の稲刈りは終了した。ドロだらけになりながらも、そのまま、火おこししてカマドでご飯を炊いた。一足先に、稲刈りをすませた真砂のおじさんが、新米をおすそわけしてくれたのだった。おかずは漬物だけだが、子どもたちは不平も言わず昼食をとった。しかし、作業はすべて終わったのではなかった。刈った稲をハゼ乾しにするため、柵に、稲束をかけるのだ。もうこうなると雨は気にならない。やりきるしかない!地元の人には、「あんたら、こがあな雨が降るのに刈ったんかや!」とあきれられた。たしかに、激しい雨の中の稲刈りは、農作業の観点から見れば好ましくないかもしれない。しかし、我々は、農業がたやすい作業ではないこと、を子どもたちに知ってほしかったし、困難な作業を通じて、その記憶を胸に刻んでほしいとの想いがあったから・・・だからこんな激しい雨でも稲刈りを決行したのだった。 ■「こんなことせんでも、お米は食べれる。」 ある作業中、ある子どもがつぶやいた。「こんなことせんでも、お米は食べれる。」買ってくればよいという意味で言ったのだろう。グサッとくる言葉だ。でも、こんな子どもたちに最後まで稲刈り体験させたんだから、良しとしなければならない。かくいう農業体験も今では、いろいろな体験活動が実施されている。しかし、一部の作業を、しかも準備がゆきとどいた環境の中で、短時間に実施しているような体験も数多く見受けられる。本物の作業は情け容赦なく、厳しい。やったものでなければわからない。実際、涙を流した子どももいた。そんなときは、みんなではげましあって作業を続けた。つらいことばかりではない。楽しいこと、おかしいこと、うれしいこともある。若葉が薫る早朝、鳥小屋のそばの梅の実に輝く水滴の美しさを私は今も忘れない。アイガモが小屋に入らず途方にくれたことも、今では楽しい記憶のひとつだ。 この数ヶ月いろいろな農業体験を真砂の住民の方と行ってきた。 この活動をしばらく、振り返ってみたい。(i) |